脂肪再生豊胸Treatment

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脂肪再生豊胸について

脂肪再生豊胸注射の安全性について

17年で約3800例に施術して、特に合併症がないので安全と考えていますが、以下に当クリニックが発癌性についてどの様に考えているかをお示します。

1. 発癌性について

線維芽細胞成長因子で癌になるという風説がありますが、これは誤っています。線維芽細胞成長因子を培養細胞に投与しても培養細胞の遺伝子、DNAに損傷を与えませんので、脂肪再生豊胸溶液の投与により乳癌などが発癌(発癌開始)する可能性は無いと思われます。

2. トラルフェラミンでの発癌報告は約20年間にわたり1例もない。

線維芽細胞成長因子は2001年6月から発売されており、発癌リスクを増大させるなどの報告もありませんし、この薬により発癌したという報告もありません。2011年頃よりこの成長因子をPRPに加えて使用するようになりましたが、約9年間で発癌したという報告はありません。この成長因子を用いた大腿骨頭壊死症に対する再生医療が京都大学を中心に行われており、特に発癌などの問題は生じていません。

3. 発癌した細胞の増加促進作用について

線維芽細胞成長因子を1年から数年にわたる長期間に連続投与すると現在、お客様にある癌細胞の発育を促進(発癌促進)させることが考えられます。しかし、基礎実験で、線維芽細胞成長因子を培養癌細胞株24種類に投与すると6種類、25%の培養癌細胞でわずかに細胞数が増えました。しかし、癌細胞が1回分裂するのには1年が必要です。脂肪再生豊胸溶液を1年以上にわたりバストに投与する場合には発癌促進の可能性が考えられますが、すべての癌を患われている患者様で、線維芽細胞成長因子で癌細胞が増殖するとは考えられません。これらを考え併せて、脂肪再生豊胸時に癌を患われている患者様に脂肪再生豊胸を行いませんし、脂肪再生豊胸の連続施術は原則半年以内としております。

脂肪再生豊胸の経過について

お客様から採血し、細胞成分が入っていない血漿を取り出します。この血漿に線維芽細胞成長因子、脂肪乳剤を加え、脂肪再生豊胸溶液を作成します。脂肪再生豊胸溶液をバストに注射するだけなので笑気ガスを吸入して約10分で施術できます。以下の図では主に脂肪再生豊胸溶液で得られた測定値を利用して脂肪再生豊胸の術後経過と効果について説明します。

通常はこの脂肪再生豊胸溶液を100mlずつ、左右のバストに注射します。注射が終了するとバストはすぐに4~5cm大きくなります。この大きくなったバストが3週間かけて小さくなってゆき、大きさは一定になります。体重を1kg増やせば最低2.1㎝までバストが縮小し、そこでバストの大きさは固定されます。その経過を図1に示します。

図3. 脂肪再生豊胸溶液 (総量 200ml)注入で増加したバストの長さの経時的変化

この上の図に示した術後のバストサイズの変化はトップバストとアンダーバストの差が5.0㎝以上の施術を受けられた方の測定値を基にしています。グラフの幅はバストサイズがトップバストとアンダーバストの差で、5.0cmから19.9cmまでの方での幅広いバストサイズの変化を表しています。当然、グラフの上限の測定値はトップバストとアンダーバストの差が19.9cmの方のもので、グラフの下限の測定値はトップバストとアンダーバストの差が5.0㎝の方のものです。脂肪再生豊胸溶液を100mlずつを左右の乳房に注入した直後ではトップバストとアンダーバストの差が約4~5cmの豊胸効果がありますが、注入後には脂肪再生豊胸溶液は徐々に乳房より排出される一方、脂肪組織にも置き替わり、注入後3週間で、胸囲長で2.1cm~3.8cmまで胸囲長は減少します。その後はほぼ減少が無くなります。それ以後では脂肪再生豊胸の効果は安定します。脂肪再生豊胸の効果はほぼ3週間で発揮されますが、この短期間である3週間では常識的に考えて、乳腺は発達しません。この期間に発達するのは脂肪組織と考えられます。まず、この3週間で脂肪組織が膨張し、その後しっかりとした脂肪組織に成長すると思われます。超音波断層検査を用いて調べると、脂肪再生豊胸の繰り返しにより脂肪組織が、発達してその厚さを増してゆくことが判っています。

脂肪再生豊胸のデメリットについて

特に現在大きな副作用は見られませんが、以下のデメリットがあります。

  • ① バストが大きくなるので、乳腺炎をおこしやすくなります
  • ② 乳輪が拡大することがあります
  • ③ 乳頭が陥没しているとさらに乳頭が陥没することがあります
  • ④ 術後にカロリーを取りすぎるとバストが大きくなることがありますが、大胸筋を鍛えることでこれをコントロールできます。
  • ⑤ 脂肪再生豊胸だけではバストサイズが9.9㎝以下の方では豊胸効果が十分満足できないことがあります。いいかえれば、この治療法の問題点として施術を受けるバストの大きさにより豊胸効率が異なり、施術されるバストが大きければ大きい効果があり、バストが小さければ脂肪再生豊胸の効果が小さいことです。この現象を表したものが下の図です。
図3.脂肪再生豊胸溶液 (総量 200ml)注入での術前のバストサイズ別脂肪再生豊胸効果の比較

バストサイズはトップバストとアンダーバストの差ですが、術前のバストサイズが5~7.4㎝(バストサイズAAA)の方では脂肪再生豊胸総量200mlを行っても2cm前後の豊胸効果しかありません。しかし、バストサイズが17.5~19.9cmの方では3.5㎝前後の豊胸効果があります。 現在はヒアルロン酸豊胸後の脂肪再生豊胸を行うことでこの問題点を克服しています。 いろいろなバストサイズの方に脂肪再生豊胸のみを行った場合と、ヒアルロン酸豊胸後に脂肪再生豊胸を行った場合を比べています。術前のバストサイズが5~7.4㎝(バストサイズAAA)の方では脂肪再生豊胸だけの場合2.1㎝の豊胸効果しかありませんが、ヒアルロン酸豊胸後に脂肪再生豊胸を行った場合、豊胸効果は3.5㎝になります。

バストサイズ 脂肪再生豊胸総量200mlの
施術のみの場合の豊胸効果(cm)
ヒアルロン酸豊胸後に
脂肪再生豊胸総量200mlの施術
の場合の豊胸効果(cm)
5~7.4 2.1 3.5
7.5~9.9 2.4 3.5
10.0~12.4 2.6 4.0
12.5~14.9 2.9 4.4
15.0~17.4 3.4 4.9
17.5~19.9 3.5 5.0

このヒアルロン酸豊胸・脂肪再生豊胸のハイブリッド豊胸を行い、うまく行けば、1回にブラジャーのカップサイズにして1.5~2カップの豊胸効果が得られます。

脂肪再生豊胸についてのQ&A

  • Q

    脂肪再生豊胸では実際に脂肪細胞が増えている証拠はあるのでしょうか?

    A

    脂肪再生豊胸は線維芽細胞成長因子、脂肪乳剤、自己血漿を用いた再生医療で、脂肪組織を増加させる再生医療です。脂肪再生豊胸溶液をバストに注射するだけなので笑気ガス吸入を使用し、約10分で施術できます。下の図があるモニター様での超音波検査画像です。図の左側が脂肪再生豊胸前の超音波検査で得られた画像、右側が脂肪再生豊胸後3カ月でのものです。

    図2A.脂肪再生豊胸前後でのバスト超音波断層画像

    2つの画像での大きな違いは皮下脂肪組織の部分が大きく異なり、脂肪再生豊胸前に比べて脂肪再生豊胸後は約2倍、皮下脂肪組織が増えています。一方、乳腺組織は2つの画像で大きな差はありません。 この画像から脂肪再生豊胸では脂肪組織が増加すると考えられ、豊胸施術を脂肪再生豊胸としました。

  • Q

    脂肪再生豊胸のメリットを教えてください

    A

    脂肪再生豊胸は線維芽細胞成長因子、脂肪乳剤、自己血漿を用いた再生医療で、脂肪組織を増加させる再生医療です。脂肪再生豊胸のメリットとして以下のことが挙げられます。

    • ① 採血して、比較的簡単に脂肪再生豊胸溶液を作成できます
    • ② 細胞培養など必要としませんので、細胞培養中でのウィルス感染や悪性腫瘍の混入もありません
    • ③ お客様に脂肪吸引をする必要はありませんのでお客様のお体への負担が最も少ないです
    • ④ バストへの注入部位を選べますので、バストの形の修正に使用できます
    • ⑤ しこりが発生することがありません
    • ⑥ 脂肪再生豊胸では凸凹になりません
    • ⑦ 脂肪再生豊胸では約10分の注射で豊胸施術が可能です
    • ⑧ 脂肪再生豊胸は乳がん検査を妨害せず、乳癌の鑑別診断が容易です
    • ⑨ 検査で豊胸を指摘されることはありません
    • ⑩ 脂肪再生豊胸では豊胸効果は15年以上持続します
  • Q

    脂肪再生豊胸注射はシリコンゲルバッグ豊胸よりデメリットが少ないのでしょうか?

    A

    特に合併症がないので安全と考えています。17年間で約3800例を施術してきましたが、特に大きな問題はありませんでした。脂肪再生豊胸と対比させシリコンバッグ豊胸のデメリットについて簡単に説明します。

    • ⓵ シリコンゲルバッグではバッグがバストに合わせて挿入されず、外見に不具合が起きることがあります
    • ② 脂肪再生豊胸では注入した脂肪再生豊胸溶液によるバストの外見不具合はありません
    • ③ シリコンゲルバッグ豊胸で悪性リンパ腫(リンパの癌)が発生することがあります
    • ④ 脂肪再生豊胸はシリコンゲルバッグ挿入でおこる悪性リンパ腫は発生しませんし、乳癌を誘発することも考えられません
    • ⑤ シリコンゲルバッグに有名な合併症はシリコンゲルバッグを包む被膜の石灰化です。この石灰化が乳癌の石灰化と鑑別が困難になります
    • ⑥ 脂肪再生豊胸では石灰化は起こりません
    • ⑦ シリコンゲルバッグ挿入で左右のバストが離れてしまうこともあります
    • ⑧ 脂肪再生豊胸でバストの形の不具合は起きず、むしろバストの左右差や萎縮などの形の不具合を矯正できます
    • ⑨ シリコンゲルバッグは10年くらいで取り換えなければなりません
    • ⑩ 脂肪再生豊胸には入れ替えなどはありません。

    シリコンゲルバッグの問題点はまだ沢山ありますので、シリコンゲルバッグ豊胸のことろで詳細を述べます。

  • Q

    脂肪再生豊胸注射は脂肪豊胸より副作用がないのでしょうか?

    A

    特に合併症がないので安全と考えています。17年間で約3800例を施術してきましたが、特に大きな問題はありませんでした。脂肪豊胸の副作用について脂肪再生豊胸との対比で簡単に説明します。

    • ⓵ 脂肪豊胸ではしこりが発生します。また、移植した脂肪組織が壊死した結果、石灰化を起こすことがあります。この石灰化が乳癌の石灰化と鑑別が困難になります。
    • ② 脂肪再生豊胸では石灰化は起こりません。
    • ③ 脂肪豊胸では脂肪を採取した部位に陥没、腫れなど、外見的な問題が出ることがあります。
    • ④ 脂肪再生豊胸では脂肪を採取しませんので体に陥没、腫れなど、外見的な問題が出ることはありません
    • ⑤ 脂肪豊胸では豊胸が失敗し、バストが膨らまないことがあります。 ⅵ)脂肪再生豊胸では豊胸効果が落ちても、全く効果がないことはありません。 ⅶ)脂肪豊胸ではしこりが発生することがあります。
    • ⑥ 脂肪再生豊胸ではしこりはできません。また、脂肪再生豊胸は脂肪豊胸でできたしこりを消滅させ、縮小させることがあります。
    • ⑦ 脂肪豊胸で採取した脂肪細胞を培養し、使用することがあります。この場合、間質血管細胞が悪性腫瘍化し、バストに移植される可能性があります。
    • ⑧ 脂肪再生豊胸では脂肪細胞を採取し、培養することがありませんので 間質血管細胞が悪性腫瘍化し、バストに移植する可能性はありません

    脂肪豊胸に関係する問題点はまだ沢山ありますので、脂肪豊胸のところで詳細を述べます。

  • Q

    脂肪再生豊胸注射はヒアルロン酸豊胸より副作用がないのでしょうか?

    A

    特に合併症がないので安全と考えています。17年間で約3800例を施術してきましたが、特に大きな問題はありませんでした。ヒアルロン酸豊胸の副作用について脂肪再生豊胸と対比して簡単に説明します。

    • ⓵ ヒアルロン酸豊胸では非架橋ヒアルロン酸を使用すれば、豊胸効果は2年以内に失われます。
    • ② 脂肪再生豊胸では豊胸効果は施術開始以来、15年継続しています
    • ③ ヒアルロン酸豊胸では架橋ヒアルロン酸を使用すれば、豊胸効果は2年以上継続しますが、注入したヒアルロン酸の周囲に被膜が形成され、バストが硬くなります
    • ④ 脂肪再生豊胸でバストは固くならず、むしろ、柔らかくなります。
    • ⑤ バストにヒアルロン酸が残存した場合、乳癌の浸潤を早める可能性があることが指摘されています
    • ⑥ 脂肪再生豊胸では乳癌の発生、浸潤を早めません
    • ⑦ ヒアルロン酸豊胸では施術方法により感染が起こりやすくなります
    • ⑧ 脂肪再生豊胸では施術方法により感染が起こりやすくなることはありません

    ヒアルロン酸豊胸の問題点はまだ沢山ありますので、ヒアルロン酸豊胸のことろで詳細を述べます。